実在の場所
We'll be grown up, and then we'll live here all the year round. - Nancy
(Ransome, Arthur.(1930) Swallows and Amazons. Cape. p.368.)
「ツバメ号とアマゾン号」の終わり近く、休暇の最後の日にナンシイはこう言っています。大人になっても、子供時代に刷り込まれてしまったあの場所へ心はいつも帰っていきます。1958年改訂版の著者序文にランサム自身が書いているように。
世界中を旅してどこにいようと、私は夜空に北極星を捜したものだ。すると心の目であの最愛の山々の稜線を見ることができたのだ(Ransome, Arthur. (1958) Swallows and Amazons. Auther's Note. Cape.)
その序文の中で、28年間に渡りランサムが秘してきたあの「北部の湖(The Lake in the North)」はコニストン湖(Coniston Water)であることが明かされました。