台風が日本列島を狙ってる
うねりはまだ入らず穏やか
朝8時30分
曇り、東の風3~4m

先日作ったブームの試験帆走に出かけた。海岸から50m位、漁港防波堤のあたりまでパドリングし、バウを風上に向け積んできたブームのセットを始めるが、ブローで4m位の風だから何の問題もないはず。

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玄関先で一度セットしてみたからその手順は分かっていたはずだけど、いざ揺れる狭いカヤックの上でブームを取り出してみると、2mとはいえ扱いに苦労する。両手でブームを持ちさぁセットしようとした時にブロー。メインシートをクラムクリートに留めたままだったから、セイルが風をはらみヒール、体が風下側へ倒れ、はい、そのままチン。

スターンにはバルクヘッドで仕切られた気室、バウには浮力体を突っ込んであるけれど細い艇体だから横倒しになればそのまま完チンです。でも慌てず騒がず、ビルジキールに手をかけゆっくり90度起こし、それからコックピットに手を伸ばし、ものの30秒ほどで起きてくれた。浮力体のお陰でバウが沈まず水平に浮いているから、スターンから体を持ち上げ乗船しコックピットに体を納める。用意してきたベイラー(S3エポキシ容器で作った)で30回以上(数えた)排水し、セルフ・レスキュー完了。

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マストがマストホールから抜けちゃわないように細工をしておいたから、マストとセイルに関しては完チンしたって平気。でもね、ブームは取り出して手に持っていたから、Davy Jones の元へまっしぐら。まだ一度も使ってないんだよ~(涙目)。


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この話には続きがある。
平日の海岸、いたのはSUPに二人乗りし遊んでいるご夫婦と小型犬を浮き輪に乗せていたご婦人だけ。しばしブーム無しで帆走し岸へ戻ってきたら、そのご主人の方が近づいてきた。『SUPの上から見えたから、これ』と話しかけてきた彼を見ると、手にしていたのはブームと水中メガネ。SUPに立っていると海面下が良く見えたのだろう、水中に漂っているブームを見つけ、きっとあのカヤックに乗っている人のだろうと潜って拾ってきてくれたのでした。おぉ、降臨とはこのことか!お礼にカヤックに試乗してもらい、しばしお喋りしたら、イヌ飼いだそうで外壁にイヌのイラストが描いてある我が家のこともご存知でした。

神に出会った台風前のカヤッキングでした。神とその奥様のお姿、と拾われたブーム。

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東風を受けあちこち帆走してみたが、やっぱり上ってるとは言えないな。メインシートにクラムクリートなんか使っちゃいけないよね、カムクリートに替えよ。

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