いよいよ三枚目の側板を張ります。今回はクランプ固定を諦めS&Gで行くことにしました。幅の狭い合板を下(バッフルのエッジ)から上(裏板)まで渡し、これらを上でスティッチしてしまう。側面中央部も二枚目に押し付けられるから一石二鳥。やってみたらこれが大正解でしたが、まさかもう一度S&Gをやるとは思わなかったな。

12mm厚の側板も出来上がったのでエンクロージャー最後の仕上げに取り掛かる。エポキシ接着だから充分な強度があると思われるが、叩いてみればやっぱり響きがあるので内部にツッパリ棒(ヴァイオリンなら魂柱というところか)を入れてやる。スパーに使ったスプルース端材を丸く加工しユニットのほぼ後ろで両サイトの側板を突っ張ってやる。これだけで叩いた時の響きが抑制され、コンコンと硬い音になった。

配線し防音材を向かい合う3面のうち底板にだけ張ることにする(側面は曲面だから要らないかな?)。ユニットとバッフルを仮留めし、いよいよ音出し。最初に聞いてみたのは、
      Joni Mitchell "Both Sides, Now"(2000)
Joniの歌声はもちろん、Wayne Shorterのソプラノ・サックスが泣けた。Pet Shop Boysのシンセベースもちゃんと音階が取れてる。

小口径メタル・フルレンジ、バスレフの癖や薄いokoume材による側板の鳴りなど、心配した欠点はほぼ感じられない。これからチューニングを重ねさらにスーパー・ツイーターのカットオフ周波数を調整し、オイル塗装を施したら完成です。

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