今日は木造艇自作先輩であるNさんの船を見学に。ハルは出来上がり塗装を待つばかりと思っていたのですが、若干の改造に加えあちこち改良を施しているようで、某造船所の片隅で作業をしているから見に来いとのお誘い、いそいそと出かけました。
自作とはいえ設計もご自分でなさり、その見事な出来栄えにはため息が出る。ご覧のように、S&Gではなく無垢材で出来た骨組みに合板をプランキングしてある。構造的骨組みのそれはそれはキチンと組んであること。コックピットぐるりにはデッキが張られます。
各部の拡大写真は以下の通り。
左写真:カーブしたトランサムが素敵です。右に寄った空間には船外機が納まります。
中写真:チャイン材、ストリンガー、フレームの組み合わせが見事。フレーム下部はビルジを逃がすためにえぐってあるし、外板はわざとフレームから浮かせてあります(フルームの所で外板が撓むから)
右写真:骨組み全体の様子。デッキの受け材もきちんと組んであり、簡易デッキに手をついたら折れちゃった私の船とは大違い。
以前骨組みが出来上がった所を見せていただいたのですが、外板が張られてから見るのはこれが初めて。こういう骨組み構造で造られた船は本当に木造艇らしい佇まいで、S&Gしか経験のない私には羨ましくて仕方がない。今日気が付いたのですが、一番上のプランキングはクリンカー張りみたいに(わざと?)重ねてある。
(ラワン材?)のガンネル、ラブレイルの頑丈そうなこと。私の船は16mm厚だったからなぁ。こういう角度からチャインラインなどを目視してみると、全く歪みがなく本当にスムースなラインを描いている。こういう風に造れたらなぁと改めて感じ入りました。完成までにはまだ時間がかかるそうですが、またお邪魔させてください。勉強になった一日でした。
そうそう、外板の厚みやら、薄い外板ならどう補強するか(ストリンガーとかで)などを伺ってきたので船医殿、DMでその内容をお知らせしますね。